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患者さんからの?

統合失調症やうつ病、躁うつ病などの精神病疾患は
初発症状が不眠という方が非常に多いです。

ここでは、日常の診療でよく患者さんに聞かれることを
簡単に説明したいと思います。
 

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3  最近眠れないんですけど・・・
 不眠症というのも非常に多くの方から質問されます。原因としてはちょっとしたストレスや不安が強くなり、夜緊張して眠れないとか、長期の飲酒、生活リズムの不規則によるものなどさまざまな原因が言われております。
 
 基本的には原因が改善すれば、すぐに眠れるようになりますが、中には睡眠障害という疾患や、うつ病や統合失調症などの症状として不眠を認めることがあります。また、高齢者の方ですと原因が無くても、浅眠や早朝覚醒を認める方が多いです。
 
 長期に不眠を認める場合は睡眠薬の服用が望ましいのですが、人によって、よく効く人や全く効かない人がいたりと効果はさまざまです。日中の眠気や筋弛緩作用が一般的な副作用ですが、量が多くなると健忘症(記憶をなくすこと)や脱抑制(気分の高揚感)を認めます。

 また長期に服用することによる反兆性不眠(急に止めると眠れない)や依存なども起こします。アルコールとは相乗効果を認めることから、大酒家に睡眠薬は効きにくく、睡眠薬とアルコール最低2時間以上間隔を空けなければいけません。

 ちなみにお酒に弱い人は睡眠薬が非常に良く効きますよ。コップ一杯のビールと睡眠薬1錠では、ビールの方がよっぽど体に害があるんですが・・・


 現在は日本でも非常に多くの睡眠薬が出ており、内科でも気軽に処方してもらえます。

 しかし2種類以上の睡眠薬を試しても効果が無いようであれば、いくら睡眠薬を増やしてもその効果は薄く、依存になるだけですので、専門の精神科や心療内科の受診をお勧めします。(先にも書きましたが、時にうつ病や統合失調症などの精神疾患の初期症状で不眠を認めていることもあるんです。)

その場合は脳内で睡眠薬がくっつく部位とは違う部位に作用する、依存性のない精神安定剤を併用すれば、強固な依存になることを防ぐことが出来るんです

 また長期に服用して依存症になってしまっても、医師の指導の下で漸減していけば、中止することも可能です。

 ちなみに睡眠薬は医師の処方箋が無ければ、購入出来ません。(市販のドリエルは非常に弱い薬で、厳密には睡眠導入剤ですので、睡眠薬ではありません)
 
 生活面ではとにかく昼間起きること、規則正しい生活を送ること、ストレス溜めないことが非常に大事です。特に昼間まで寝ている人は、いくら夜に睡眠薬を飲んでも眠れません。

 まずは朝早く起きることから直さないといけないんです。ストレスも不眠の原因としては非常に多く、時に自律神経失調という状態にもなり、悪循環となりますので注意が必要です。

初めての散歩


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ここでの文章での文責は 竹川 敦です。
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